第六回総会決議

2003年6月26日        コンビニ・FC加盟店全国協議会


一、情勢と私たちの会の役割

 私たちフランチャイズチェーン加盟店の経営は、大変厳しい状態が続いています。全国各地で、さまざまな業種で、閉店に追い込まれる仲間が増えました。
 各フランチャイズ本部は、引き続き加盟店を増やす方針をつよめる一方、売上不振店を閉鎖する計画も着実にすすめています。「激しい競争による中小本部の経営破たんと大手本部への吸収、大手本部間の業務提携の動きなど、FC産業の激しい変動の時代」(第五回総会決議)のさなかにあります。
 昨年、日本フランチャイズチェーン協会は創立30周年を期に、顧客満足度を達成してこそ二十一世紀に勝ち残る企業であり、それは、本部と加盟店の協働の事業である、という方向を打ち出しました。私たちは、もしその方向を真にめざすのであれば、本部と加盟店の関係、FC協会と全国協議会の関係について、「敵対関係中心」の関係から「協調中心」に転換し、わが国のFC産業健全化にともに努力するべきだとして、協会役員との懇談を提案しました。初の役員間の懇談は実現しました。しかし、その成果はまだ実っている状況ではありません。
 最近、加盟店に対する本部の様々な圧迫などは強まっているのが実態です。全国から毎日のように寄せられる「電話相談」は、本部からの強引な契約解除強要や、売上不振対策無策への怒りなど、深刻で切迫した内容が増大しました。
 私たちは、こうした情勢に対応して、「経営交流会」の開催や緊急・切実な要求の解決をめざしての本部交渉など、果敢な取り組みを行なってきました。電話相談にも親身になって対応してきました。
 また、本部と加盟店の取引適正化めざして、「法律案要綱」を発表し、政府、政党への要請活動も行いました。
 本部の目にあまる横暴に対して、裁判に踏み切る会員が増大傾向にあることを重視して、初めて全国協議会主催の「FC裁判交流会」を開催、今後、「会員の裁判を組織的にたたかい、大衆的に発展させる」という新方針を打ち出しました。

 私たちの会は、今年、結成五周年を迎えました。会結成当初には、「会が存続できるか疑問」とか、「何の役にも立たないのではないか」などの声もありました。
 しかし、会は、全国のFC加盟店の「自分たちの組織をつくる」決意と行動、支援に支えられ、りっぱに存続し続け、その影響力を着実に広げています。加盟店と本部との話し合いの場に全国協議会役員が同席することを強く拒否する本部があります。それは、全国協議会が介在することで、本部の思うとおりに事がすすまないからです。この事実一つからも、「何の役にも立たない」という批判がマトはずれであることを示しています。
 また、この5年間は、私たちの会に対する本部からの様々な批判、中傷、攻撃や嫌がらせの連続でした。「全国協議会を退会すれば優遇支援する」「全国協議会の情報を提供してくれれば10万円出す」という低劣な例もありました。今後は、このような「結社の自由」への侵害には毅然とした反撃を行なうことにします。
 さらに、元加盟店オーナーなどからの中傷もあります。私たちはこうした批判への反論を留保してきました。いまは、FC加盟店が大きく共同することが何よりも重要であると考えてのことです。しかし、余りにも常軌を逸した暴言などに対して、今後は必要な反撃を行なうことは当然です。
 この5年間に、フランチャイズ業界では、ロイヤルティの引き下げ、情報開示規則の改正、裁判での加盟店勝利など20年間、30年間で初めてという出来事がいくつか起こりました。FC加盟店が、本部系列の枠を超えて全国的組織を結成し、その組織が存続し続けているという事実の大きな意味は、歴史を経るにしたがって増すことは間違いないと確信します。
 フランチャイズ産業全体は、本部数、加盟店数、年間販売額を引き続き伸ばしています。産業全体としては、「衰退・停滞産業」というより、「成長産業」といえるでしょう。  
 しかし、その「成長」の内部に、加盟店の過重負担、許しがたい犠牲が存在する実態は依然として変わりません。
 フランチャイズ産業の健全化は、加盟店およびこの産業に従事する二百万人以上の国民の切実なねがいです。
 私たちは、このねがいの実現のために、FC加盟店の大きな共同・連帯の発展に力を尽くす決意です。

二、経営要求実現への当面の活動方針

1、コンビニでの薬販売

 コンビニで薬剤師なしで販売できる医薬品の拡大を求めていきます。突破口として、「経済特区」での販売からはじめ、全国展開につなげるように運動していきます。地域の薬局店との競合はさけられませんが、消費者要求もつよい実態に鑑み、地域になくてはならない店づくりという観点から推進します。

2、「経営講演会」の開催など学習・研究活動

 広い視野に立って自らの経営実態と今後の方向について、経営者としての「方針・計画」をもてるように、さまざまな角度、テーマでの学習・研究をすすめます。たとえば、「酒販売」の自由化が進む問題で、これからの酒小売のあり方の勉強会など、専門家の協力も得て企画するようにします。

3、「経営対策強化の4つの活動」の本格的な推進

 FC加盟という事業形態では、通常の事業経営とは違って、本部方針に「制約」されるという独特の条件があります。経営自主権が制限されているもとでの「経営対策」は、創造性が求められます。第五回総会決議の次に掲げる4項目の活動を本格的に追求・推進します。
@ 売上や利益を伸ばしている経験から謙虚に学びあう。
A 「自主的経営チェック」をすすめ、適正仕入、適正廃棄、節税、従業員の効率的配置などに努力する。
B 消費者の要求に機敏にこたえる商品開発やサービスの改善などで、本部への提案活動をつよめる。
C 加盟店オーナーのネットワーク活動や「経営交流会」活動をつよめる。

4、業種別対策

 小売(コンビニ)、外食(ピザ、弁当、ラーメンなど)、サービス(清掃、写真、美容など)の業種別対策をすすめます。条件のある業種から、部会をつくり、実態の交流と研究・対策をすすめるようにします。

三、「フランチャイズ取引適正化法」の実現めざす活動

 私たちの「法案要綱」をもとに、支部、地域から国会議員への要請、懇談活動を引き続きすすめます。自治体がフランチャイズ産業の「実態調査」をおこなうよう求めていきます。全国的にも地域でも、諸団体や学者・研究者との懇談をすすめ、法制定への世論を高め、共同の発展に努めていきます。
 署名運動、国会・地方議会への要請活動、学習討論会の活動も適宜、行います。

四、裁判闘争の新たな発展を

 03年5月に打ち出した裁判についての会の方針の実行をすすめます。引き続き、全国協議会主催の「裁判交流会」を開催します。弁護士等の協力も得て、FC裁判研究会を実施します。
 裁判という方法以外での、個別本部との交渉や、日本フランチャイズチェーン協会との懇談の活動もすすめます。

五、他団体との協力・共同の推進

 全国中小業者団体連絡会の活動に積極的に参加していきます。「フランチャイズチェーン研究センター」の活動を推進します。同センターの主催する行事に積極的に参加するとともに、「FC加盟店の権利宣言」(仮称)作成に協力、貢献します。
FC加盟店の他組織との協力共同をすすめます。
 今年8月、神奈川県・横浜市で開催される「第13回全国中小商工業研究交流集会」に参加していきます。


六、組織の拡大強化の方針

1、 会結成五周年記念「会員倍加運動」

 今後1年間を「五周年記念躍進年」として、会員倍加運動に取り組みます。まだまだ私たちの会の存在を知らないFC加盟店が多数です。会の名称変更で、コンビニだけでなく、すべてのフランチャイズ加盟店の組織であることを明確にしたことも生かして、支部も一人ひとりも、大きな目標をもって、あらゆる機会に、気軽に、大胆に入会をすすめる活動を強めます。
 会員がゼロの県が15県から13府県になりました。会員ゼロ県をなくす努力も強めます。

2、学習・宣伝活動と五周年記念事業

 フランチャイズ産業の動向や、会の歴史と性格などの学習活動をつよめ、会への確信を深めるようにします。会の結成の経過とその活動記録として「五年間の歩み」(仮称)を発行します。会の姿を正確にひろめる「宣伝」の強化に努力します。

3、支部活動

 この間、兵庫県支部が新たに結成されました。引き続き、まだ支部のない府県での支部結成を推進します。
支部役員会の定期化、支部主催のさまざまな活動の強化にいっそう努力します。支部では、勉強会などの活動とともに、無条件に楽しい行事なども組み入れ、親睦を深め、人間的なつながりの強化も大事な活動に位置づけます。ブロック別交流会も開催します。
 支部活動は、@全国協議会の方針を支部で具体化して実践する A支部独自の課題や要求で、当該地域内での活動を推進する という基本を守ってすすめます。

4、財政

 独立した会の事務所を設置して約8ヶ月になります。この間の経験・教訓から、専従事務局員の確保の大切さが明らかになっています。その実現のために、会員の拡大とともに、会費の確実な納入をすすめます。また、会費の確実な納入で、支部への還元金を増やし、支部活動の強化を財政的に保障します。

5、組織の防衛

 本部その他からの、会を破壊する策動も強まる傾向です。正々堂々とした活動をすすめるとともに、必要な場合、毅然とした反撃も行い、会を守るようにします。

6、会の民主的運営

 会員、支部は意見や要求、提案を支部役員会、全国協議会役員に反映させ、FC加盟事業者の要求実現のために活動します。支部・全国協議会の統一と団結を大切にします。条件のある会員・役員は、ホームページの「会員のひろば」に参加し、全国の会員との交流をすすめます。
 役員は、会の規約、方針をよく学び、会が決めた方針の実行の先頭に立つとともに、会員の意見、要求、疑問や提案をよく聞き、気分感情にも心くばりします。会内の民主的討論と民主的運営を重視し、会の団結の維持・発展に努めます。




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